国が国産鉄鉱石ビジネスを加熱中

主要な鉄鋼生産国として、中国は鉄鉱石の輸入に大きく依存してきた。北京の中国冶金産業計画研究院の范鉄軍所長によると、２０１５年以来、中国が年間消費する鉄鉱石の約８０％は輸入されているという。

同氏によると、昨年の最初の11カ月で同国の鉄鉱石輸入量は前年比2.1％減の約10億2000万トンとなった。

中国は鉄埋蔵量で第4位にランクされているが、埋蔵量は点在しておりアクセスが難しく、生産されるものはほとんどが低品位であり、輸入品と比べて精製にはより多くの労力とコストが必要となる。

中国鉄鋼協会の副会長、羅鉄軍氏は「中国は鉄鋼生産の最前線にあり、世界の鉄鋼大国になるべく進んでいる。しかし、資源の供給が確保されなければ、その進歩は安定しないだろう」と述べた。

同協会が最近開催した鉄鋼産業の原材料に関するフォーラムで、同協会は関連政府当局と緊密に連携して国内外の鉄鉱石資源を探索するとともに、「基礎計画」に基づいてスクラップ鉄のリサイクルと利用を拡大する予定であると羅氏は述べた。 。

CISAが昨年初めに立ち上げたこの計画は、国内の鉄鉱山の年間生産量を2025年までに3億7000万トンに引き上げることを目指しており、これは2020年の水準から1億トン増加することになる。

また、海外の鉄鉱石生産に占める中国のシェアを2020年の1億2000万トンから2025年までに2億2000万トンに増やし、2025年までにスクラップリサイクルから年間2億2000万トンを調達することを目指しており、これは2020年の水準より7000万トン多いことになる。

ファン氏は、中国の鉄鋼企業が電気炉などの短工程製鉄技術の利用を強化しているため、同国の鉄鉱石需要は若干減少すると述べた。

同氏は、中国の鉄鉱石輸入依存度は2025年を通じて80％未満にとどまると予想している。また、鉄鉱石の消費に代わってスクラップ鉄のリサイクルと利用が5～10年以内に勢いを増していくだろうとも述べた。

一方、同国が環境保護をさらに強化し、グリーン開発を追求する中、鉄鋼企業は大型高炉を建設する傾向があり、その結果、国産の低品位鉄鉱石の消費が増加するだろうと同氏は付け加えた。

2014年の国内鉄鉱石年間生産量は15億1,000万トンでしたが、2018年には7億6,000万トンまで減少しましたが、その後徐々に増加し、2021年には9億8,100万トンとなりました。 近年の国内の鉄鉱石精鉱の年間生産量は約2億7,000万トンでしたが、 CISAによると、粗鋼生産需要の15％しか満たしていないという。
国家発展改革委員会の当局者、夏農氏はフォーラムで、国内鉄鉱山の無能さが両国の発展を妨げる大きな問題となっているため、国内鉄鉱山プロジェクトの建設を加速することが中国にとって重要な課題であると述べた。中国の鉄鋼産業の発展と国内の産業チェーンとサプライチェーンの安全。

夏氏はまた、採掘技術、インフラ、支援システムの改善のおかげで、かつては探査が不可能だった鉄鉱石埋蔵量が生産の準備が整い、国内鉱山の開発を加速する余地が広がったと述べた。

CISAのルオ氏は、基礎計画の実施により、国内の鉄鉱山プロジェクトの承認が増えており、一部の主要プロジェクトの建設が加速していると述べた。